273.菌食性の動物/マクキヌガサタケ/クロボシヒラタシデムシ
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1.観察日    2000年8月11日
2.場所     長野県八風山 1315m
3.環境     シラビソ林
4.動物名    クロボシヒラタシデムシ 12〜16o(シデムシ科)
5.菌類名    マクキヌガサタケ(スッポンタケ科)       
6.通常食    動物死骸、菌類、雑食 
7.観察事項   マクキヌガサタケのタマゴのゼラチン質を食していた。普段はレース状のマントを食していることが多い。人が近づくとキノコの裏側に隠れたり地中にもぐる。一本のキノコでも好んで食べる場所は動物によってまちまちだ。シデムシの仲間で前胸背が赤いのはベッコウヒラタシデムシ、ビロウドヒラタシデムシ、クロボシヒラタシデムシ等がいる。
8.その他    小林路子氏の著書、なにがなんでも!「きのこが好き」のなかにキヌガサタケが甲虫に食われる話が書いてある。絵から推定するとシデムシの仲間と思われるが、シデムシ類は地表徘徊性だし、センチコガネムシ類もキヌガサタケのまわりを飛び回るほど器用な飛び方はできない。日菌会で小林路子氏にお会いしたさいお聞きしたが、標本がない今となっては分からないという。私もそうだが、きのこ屋がキノコについてる虫を捕らえ、持ち帰り調べることなどないのである。