兄から風呂に入るよう言われ裸になり五右衛門風呂に行ったら水でした。初午の日は風呂を焚かない慣習だったのです。60年前に騙されたことを初午の時季になるとなつかしく思いだします。 初午の朝はお稲荷様を掃き清め青竹2本を立て細縄を渡し紙垂を飾ります。近くの商店から紙の幟(のぼり)2本を買ってきて「正一位稲荷大明神」と筆書、青竹に下げました。幣束は神社に隣接した家(神官?)から一本買ってきました。 初午料理は赤飯としもつかれ、けんちん汁、たくあん漬けと決まっていました。しもつかれの味は今でも忘れがたく毎年作っています。お稲荷様にはわらつとに赤飯としもつかれを別々のつとに入れ2本一組で、油揚げや豆腐と共に上げました。○私のシモツカレ(シモツカリ)の作り方 材料・ダイコン(大1本)、ニンジン(1本)、炒り大豆(100g)、油揚げ(1枚)、塩鮭の頭(1頭)、酒かす(200g)調味料無し。 調理方法・ダイコンとニンジンを鬼おろしでおろし、塩鮭頭と油揚げをきざみ、炒り大豆を加えて煮込みます。塩鮭頭が柔らかく煮えたら、酒かすを煮汁でといたものを入れ、酒かすが全般にゆきわたったら出来上がりです。 塩鮭頭は一度湯でて塩抜きをするとよいでしょう。酒かすを入れると焦げやすいので注意。調味料は使いませんでした。見かけは悪いが健康食で冷やして食べるのがいちばん美味いです。 反省・ダイコン一本なのに、酒かす(一袋)200gを入れたため甘めになってしまいました。調味料を使うなら塩、醤油で薄味が良いでしょう。 (さいたま市浦和区本太)
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