白無垢まとい祝木遣も再現 大正から昭和初期にかけてさいたま市見沼区で行われていた「嫁入り道中」が６日、同区片柳の旧坂東家住宅見沼くらしっく館周辺で再現された。
白無垢（しろむく）の打ち掛け、羽織はかまと古式ゆかしき姿の花嫁、花婿ら約２０人の行列は、浦和木遣保存会（野崎実会長）の「祝木遣（いわいぎやり）」とともに県道などを１時間かけて練り歩いた。
「主役」の花婿役は盆栽美術館学芸員の井上拓巳さん（３４）と花嫁役は久喜市職員の小林紀子さん（２５）。稚児役は近所に住む小学２年、坂東紗和ちゃん（７）と山賀ひまりちゃん（７）が務め、道中に華を添えた。
昭和３０年代前半には、ほぼ行われなくなっていたという同道中。近隣の高齢者らも「聞いたことはあるけど、見るのは初めて」と目を細めていた。花嫁役の小林さんは「白無垢を一度は着てみたかったのでいい経験になった。こういう伝統文化は再現できるうちにやることに意味があると思う」とほほ笑んだ。（久光真美） ☆埼玉新聞2013/10/07朝刊より☆
なお、錫杖（しゃくじょう）を打ち鳴らした先導役に豊田和夫さん、着付けとメイクを内田章子さんら見沼くらしっく館職員が担当されました。 ♪花かげ♪
